
リミックスポイントは6月8日、系統用蓄電所4ヵ所の取得を取締役会で決定し、売買契約の協議を進めていると発表した。
取得対象は、計4ヵ所。そのうち、福島県と島根県の2ヵ所は既に受電を開始しており、それぞれ2026年4月28日、6月5日に運転を開始した。鳥取県の蓄電所は6月30日、埼玉県は11月を予定している。埼玉県では、用地取得から事業性シミュレーション、システム設計・施工、導入後の運営・メンテナンスまでを同社が主導している。
所在地の詳細は売買契約締結前のため公表されていないが、設備容量についてはエネハブの取材により、いずれも約2MWであることが判明している。
また、エネハブの系統用蓄電所データベースによると、日本蓄電池が保有している福島県の「NC白河市表郷番沢蓄電所」と島根県の「NC大田市仁摩町蓄電所」は、今回リミックスポイントが取得予定として公表した案件と立地する都道府県および運転開始日が一致しており、同一案件である可能性もある。なお、両社は2025年12月に蓄電所開発に関する業務提携契約を締結しており、複数案件の開発を進めている。
リミックスポイントはエネルギー事業の再編を進めている。6月14日には、吸収分割により小売電気事業を完全子会社へ承継する方針を公表した。さらに翌15日には、系統用蓄電所を保有および運営するNCパイオニアを連結子会社化し、蓄電所事業の運営体制強化を打ち出した。
同社は中期経営計画において、2029年3月期までに高圧系統用蓄電所32ヵ所の開発を目標に掲げている。また、日本蓄電池との共同開発案件7ヵ所を含め、20ヵ所超の蓄電所を保有する方針である。自社保有案件としては、新潟県胎内市で2案件を開発しており、2026年冬の運転開始を予定している。
今後は、系統用蓄電所および関連事業をグループの中長期的な収益成長を支える事業領域へ育成していく考えだ。