
ヘリオスは6月16日、低圧系統用蓄電所のアグリゲーションサービス受注を開始したと発表した。ソフトウェア開発や接続検証を進めながら、順次サービスを提供していく予定だ。
複数の低圧蓄電所をクラウド上で「仮想蓄電池」として集約し、高圧蓄電所相当の制御単位として扱うためのアグリゲーション基盤を構築する。具体的には、低圧蓄電所に配置する制御エージェントとクラウド上のEMS(エネルギーマネジメントシステム)を連携。仮想蓄電池に対する充放電や出力制御の指示、供出可能量の管理、アグリゲーター各社システムとの連携を支援する。
低圧蓄電所は、高圧・特別高圧に比べて、小規模用地への導入に適しており、接続検討や事業化の面でも取り組みやすい。一方、単独では、市場参加に必要な供出単位を形成しにくく、複数拠点を束ねた供出可能量の管理、計測データの取得、遠隔制御、通信状態と停止リスクの把握が必要である。
同サービスでは、低圧区画を1グループ25台程度で束ねる構成を想定し、1MW以上のアグリゲーション単位の形成を目指す。卸電力市場と需給調整市場への対応を前提としている。また、蓄電所に配置する制御端末は「JC-STAR★1」を取得済みで、一次調整力制御に必要となる周波数計測装置は自社で開発した。
ヘリオスは、太陽光発電所監視サービス事業を展開するジェイシティの完全子会社で、2026年4月に同社から事業承継を受けた。同社は、特別高圧・高圧規模の太陽光発電所を中心に、全国約600ヵ所・約2.5GWの発電所監視サービスを展開している。
2026年度より需給調整市場において、出力50kW未満の小規模蓄電池や屋根設置型太陽光などの低圧リソースの市場参加が解禁された。一定の条件を満たす低圧の機器個別計測は、一次調整力を除き、低圧の受電点計測は全商品へ、それぞれリストパターン方式での参加が可能となる。これにより、需要家はアグリゲーターを通じて市場から収益を得ることが可能になった。
こういった制度変更を受け、低圧蓄電所低圧蓄電所のアグリゲーションに参入する動きが進んでいる。2026年3月にはエコ革、WATT-TUNE、GoodWe Japan、REVIX Japanの4社が低圧蓄電所推進の提携を公表。Tensor Energyも同月、低圧系統用蓄電所のバルク運用型アグリゲーション事業を開始することを発表している。