
(画像:四国電力)
四国電力は6月15日、徳島県の出力450MW石油火力「阿南発電所」3号機を6月30日付で廃止すると発表した。これにより、同発電所の全発電設備の運転を終了する。同社は4月、設備の経年化や運転機会の減少などを理由に、同機の廃止を決定していた。
阿南発電所の3号機は1975年に運転を開始し、2026年1月から休止していた。1・2号機は2019年、4号機は2023年にそれぞれ廃止されている。
また、香川県の450MW「坂出発電所」3号機についても、2027年度下期に廃止する方針だ。同機は、石油およびコークス炉ガスの混焼設備で、1973年に運転を開始した。コークス炉ガスは隣接するコークス製造工場から供給を受けているが、同工場からの供給も2027年度下期に終了する予定である。坂出発電所にはこのほか、LNGとコークス炉ガス混焼の4号機と、2010年および2016年に運転開始したLNG火力2基が設置されている。
四国電力が保有する火力発電所はこのほか、徳島県阿南市の700MW「橘湾発電所」と愛媛県の750MW「西条発電所」がある。なお、西条発電所1号機は2026年4月、アンモニア混焼改修を前提とした2024年度長期脱炭素電源オークションで落札していた容量確保契約の辞退(市場退出)を表明した。
阿南発電所3号機と坂出発電所3号機の廃止後、同社の稼働可能な火力発電設備は3.28GWから2.3GWへ減少する見通しである。一方、坂出発電所では600MWのLNG火力5号機の開発を進めており、2032年1月の運転開始を予定している。