
(画像:イーレックス)
イーレックスは7月31日、新潟県を起点とした統合型の脱炭素化プロジェクトの協業において、サムスンC&Tジャパンと覚書(MOU)を締結したと発表した。
両社は今後、イーレックスが新潟県で計画する出力112MWのバイオマス発電所「(仮称)イーレックス新潟」の共同開発について協議を進める。あわせて、バイオマス燃料や系統用蓄電所、AI関連の新規事業での協業も検討し、2026年末までに協業体制を具体化させる。
(仮称)イーレックス新潟は、2025年度の長期脱炭素電源オークションで落札した案件で、2029年度の運転開始を予定している。燃料には木質ペレットとパーム椰子殻(PKS)を使用する。
両社は、すでにバイオマス燃料の供給と系統用蓄電所事業で協業実績がある。2025年には、国内の系統用蓄電所事業の共同開発に向けて覚書を締結した。サムスンC&Tジャパンは、イーレックス初の蓄電所となる1.9MW/8.1MWh「宮崎県串間市蓄電所」にも参画しており、同案件は2026年4月に運転を開始した。
バイオマス発電は、変動性電源である太陽光や風力と異なり出力を一定に保てるため、24時間の安定供給を求めるデータセンターなどとの親和性が高い。イーレックスはこれを踏まえ、「GX戦略地域制度」に基づく産業団地などの脱炭素化推進事業や、地方自治体との連携を通じて、発電所周辺へのデータセンター誘致を検討する。
サムスンC&Tジャパンは2025年、三菱HCキャピタルエナジーが主導する北海道千歳市の25MW/50MWh「上長都蓄電所」に参画し、持分10%を取得した。同案件には三菱地所と大阪ガスも出資しており、2027年1月の運転開始を予定している。