
クローバー・テクノロジーズは9月17日、EPC(設計・調達・建設)を受注した佐賀県佐賀市の1.9MW/4.5MWh系統用蓄電所について、建設工事に着手したと発表した。系統連系と運転開始は、2027年1月末頃を予定している。
事業主体は佐賀とくまんパワーで、EPC契約は2026年7月1日付で締結した。9月11日に地鎮祭を執り行い、本格的な工事に入った。
蓄電池とPCS(パワーコンディショナー)はHuawei製を採用し、容量241kWhの蓄電池を19基設置する。EMS(エネルギーマネジメントシステム)はデジタルグリッドが提供する。
クローバー・テクノロジーズは、設備容量を一律に大型化せず、初期の設備投資額を抑えることで導入時の投資負担を軽くするとしている。運転開始後の市場環境や収益性を踏まえ、将来的な容量の追加も検討できる事業モデルの構築を目指す。
運転開始後は、卸電力市場や需給調整市場などを活用した運用を想定している。アグリゲーターなどの運用の委託先は公表されていない。
佐賀とくまんパワーは2026年6月に設立された合同会社で、神奈川県横須賀市に所在する。エネハブが取得した商業登記簿によると、業務執行社員は愛鷹三光商事とサンオービルドの2社で、いずれも横須賀市を拠点に不動産事業を展開している。
クローバー・テクノロジーズは、発電および電力供給事業に加え、系統用蓄電所の開発や設計、施工、運用、市場連携を手掛けている。2021年6月にLooopの完全子会社となった。
なお、経済産業省は2026年8月1日受付分から、系統用蓄電所などの接続検討申込みにエリアごとの上限件数を設定している。経産省によると、事業性の見込める案件への申込みを促し、接続検討の期間を短縮することが狙いである。九州エリアの上限は8件で、関西、東京に次いで3番目に多い。