
(画像:バディネット)
テスホールディングスは9月17日、完全子会社のテス・エンジニアリングが受注した島根県出雲市の2MW/8.1MWh系統用蓄電所について、デジタルグリッドアセットマネジメント向けの納入を7月に完了したと発表した。
蓄電システムはHuawei製を採用し、約2MWhの設備を4基設置した。
建設は、テス・エンジニアリングがインフラ構築を手掛けるバディネットと共同で進めた。バディネットの発表によると、蓄電所の敷地面積は約500m²。同社は用地選定や設計、系統申請といった開発段階から参画し、土木および外構工事、機器の搬入と据付、電気工事、系統連系までを担当した。
両社は2026年4月、系統用蓄電所事業における業務提携契約を締結しており、蓄電所の新規開発や設計、建設、機器供給などでの協業を掲げている。バディネットはAKIBAホールディングスのグループ企業で、通信インフラの施工で築いた全国の施工網を活かし、太陽光発電や系統用蓄電所の建設に事業を広げている。
納入した蓄電所は、デジタルグリッドアセットマネジメントが事業者として運用する。同社は、分散型電源のアグリゲーションサービスなどを展開するデジタルグリッドの完全子会社である。
テスホールディングスは、2024年8月に策定した中期経営計画「TX2030」で、系統用蓄電所事業を注力分野の一つに位置づけている。同グループは、用地開発からファイナンス検討、EPC(設計・調達・建設)、メンテナンス、アグリゲーションまでを内製化しており、2030年の目標として累積施工容量700MWを掲げている。
一方、デジタルグリッドも系統用蓄電所事業をグループの中核事業の一つと位置づけている。デジタルグリッドアセットマネジメントは2026年4月、岐阜県で1.9MW/8.1MWhの「大垣市上石津一之瀬蓄電所」の試運転を開始した。同社にとって初となる完全自社保有の系統用蓄電所である。デジタルグリッドは、自社保有の蓄電所に2028年7月までに100億円規模を投資する計画だ。