
ESRは9月24日、独・投資会社Aquila Groupから、Aquila Clean Energy APAC(以下、Aquila Clean Energy)の株式100%を取得する契約を締結したと発表した。Aquila Clean Energyは、オーストラリア、ニュージーランド、韓国、日本、台湾で、太陽光発電所、風力発電所および蓄電池の開発から保有、運営までを手掛ける。買収額は公表されていない。
ポートフォリオは、稼働中、建設中および開発後期段階にある計1.6GWの案件で構成される。取引は、必要な承認の取得などを前提に、2027年第1四半期までに完了する見込みだ。
ESRによると、電力需要の増加や脱炭素化を背景に、施設運営におけるエネルギーの重要性が高まっている。同社は今回の買収で、これまで展開してきた太陽光発電および蓄電池の事業を拡大し、物流不動産やデータセンター事業との相乗効果を図る方針だ。
売り手のAquila Groupは、投資運用部門のAquila Capitalを通じて2012年から日本で事業を展開してきた。同部門は国内でも複数の案件に投資しており、2017年4月には北海道苫小牧市の出力38.4MWの太陽光発電所を地元の機関投資家へ売却した。同年8月には東京オフィスを開設した。2019年には、大和エナジー・インフラがAquila Capitalの株式40%を取得している。
Aquila Clean Energyによると、同社は2022年に千葉県で出力7.9MWの太陽光発電案件を取得したが、その後売却した。2026年7月31日時点で日本国内に保有する案件は、北海道で開発を進める出力約45MWの案件1ヵ所のみである。
ESRは、シンガポールを拠点とし、アジア太平洋地域で物流不動産やデータセンターなどの実物資産の保有および運用を手掛ける。日本国内では、稼働中および開発中の物流施設35ヵ所超を保有し、データセンターの開発も進めている。