
関西電力は10月19日、兵庫県のLNG火力で総出力1,442MW「姫路第一発電所」5・6号機を、2028年2月29日をもって廃止すると発表した。最新の高効率コンバインドサイクル機への設備更新計画に伴うものである。
廃止する2基はいずれもコンバインドサイクル発電方式で、出力729MWの5号機は1995年、713MWの6号機は1996年に運転を開始した。姫路第一発電所では、総出力65.4MWの1・2号機を2024年3月に廃止しており、今回の2基が同発電所に残る既設設備である。
設備更新は650MW級の発電設備3基を新設し、合計出力は既設比で約35%増の1,950MW級となる計画だ。運転開始は2033年度以降を目指している。
関西電力は設備更新計画について、2024年12月に計画段階環境配慮書を、2025年9月に環境影響評価方法書をそれぞれ提出した。2026年5月には、同計画を進めることを決めている。
計画どおりに5・6号機が廃止された場合、大阪府大阪市のLNG火力「南港発電所」の設備更新が完了するまでの間、供給力が不足する可能性がある。同発電所は、出力1,800MWの既設設備を合計1,863MWに更新する計画で、2030年度の運転開始を予定している。
高経年化した火力の廃止は他社でもみられる。四国電力は2026年4月、石油火力の450MW「阿南発電所」3号機と「坂出発電所」3号機の廃止を発表し、電源開発も2028年度末までに「高砂火力発電所」を廃止する。なお、経済産業省は、長期脱炭素電源オークションで落札した電源が運転を開始するまでの間、供給力不足を補う仕組みを検討している。