
自動車部品メーカーのイクヨは、系統用蓄電所やデータセンター(DC)事業への参入と投資に向けた業務提携を2件発表した。
7月6日には、発電事業を手掛ける諾亜建設と系統用蓄電所事業で基本合意書の締結を決定。続く7月9日には、DCや系統用蓄電所事業を展開するGreat Power Nexcellと、両事業を対象とする基本合意書を締結した。
諾亜建設とは、佐賀県鳥栖市の分散型蓄電所3案件での提携を検討している。対象は最大受電電力19.9MWの2案件と9.9MWの1案件である。諾亜建設は、廃校となった施設や敷地を活用した事業を展開している。投資額や出資比率、案件ごとの詳細は、今後の協議を経て決定する予定だ。
一方、Great Power Nexcellとの提携では、具体的な案件内容は公表されていない。同社は、中国の蓄電システムメーカーGreat Power Energy & Technologyの日本法人である。イクヨは、同グループの電池技術や生産体制、サプライチェーンを活用し、Great Power Nexcellが国内で展開するDCや蓄電所事業への参入と投資に向けた協業体制を構築する。
イクヨは2025年に策定した成長戦略で、エネルギーと環境分野を含む新規事業の開発や、業務・資本提携の推進を掲げており、今回の取り組みはその一環となる。
異業種の上場企業が系統用蓄電所事業へ参入する動きは相次いでおり、本案件はJALCOホールディングス、グローム・ホールディングス、東邦レマックなどに続く事例となる。