
不動産および商社事業を手掛ける三木森ホールディングス(以下、三木森HD)は7月9日、計10件・19.8MW/81MWhの系統用蓄電所について、取得と運用に関する契約締結および基本合意を完了したと発表した。
10案件の内訳は、電力供給エリア別に九州5ヵ所、東京2ヵ所、東北、中部、関西が各1ヵ所。2026年10月の「東京都八王子市蓄電所」を皮切りに、同年11月に「兵庫県加古川市蓄電所」、同年12月に「宮城県刈田郡蓄電所」「熊本県球磨郡蓄電所」「熊本県玉名郡蓄電所」が運転を開始する予定だ。
2027年2月には「宮崎県西諸県郡蓄電所」「栃木県大田原市蓄電所」「熊本県上益城郡蓄電所」、同年3月には「福岡県八女市蓄電所」「三重県伊勢市蓄電所」が続き、年度内に全案件の運転開始を見込んでいる。なお、個別案件の設備規模は公表されていない。
運用面では、市場価格が安い時間帯に蓄電し、高い時間帯に放電するアービトラージ取引を行う。将来的には、データセンター事業への参画や、FIP電源との連携も視野に入れている。
三木森HDは2025年7月、系統用蓄電所開発事業への本格参入を発表した。蓄電所事業などのエネルギーソリューションを第3の成長エンジンに据え、事業ポートフォリオの多角化を目指すものである。2028年までに、蓄電池関連事業へ総額100億円規模の投資を予定するとしていた。
今回の10案件を含め、2026年度に運用を予定する案件は現時点で23件・計184MWhにのぼる。
系統用蓄電所事業には、異業種から参入する事業者が増えている。2026年6月には広告代理事業のアドウェイズが新規参入を決定したほか、スターシーズ、ポート、グローム・ホールディングス、クラダシなども参入している。