
日本卸電力取引所(JEPX)は2025年度第2回非化石価値取引市場(開催期間:11月19日~28日)の約定結果を公表した。
「非FIT証書(再エネ指定あり・なし)」がいずれも買い入札量が売り入札量を大幅に上回った結果、上限価格の1.3円/kWhで約定した。一方、「FIT証書」は平均0.4円/kWhで約定し、下限価格での取引が中心となった。
今回は特に、非FIT証書に対する需要の高まりを反映した結果となった。買い入札量は大型水力などを含む「再エネ指定あり」が8.5TWh、主に原子力由来の「再エネ指定なし」が8.7TWhと、売り入札量のそれぞれ4.8倍、14.2倍に達した。約定量もそれぞれ623GWh、592GWhといずれも前回を上回った。
8月に実施された第1回では、非FIT証書が初めて下限価格の0.6円/kWhを上回って約定したことを受けて、確実な調達を図る買い手が、入札価格を引き上げたとみられる。なお、非FIT証書が上限で約定した事例は2024年度の第3回および第4回にも見られたが、年度第2回の段階で上限価格に到達したのは2025年度が初めてである。
一方、FIT証書では第1回入札に続き、約定量は低調であった。売り入札量の47.2TWhのうち、買い入札量は15.2TWhと約32%にとどまり、その全量が約定した。
各取引結果は以下の通り。
FIT証書の取引結果
- 方式:マルチプライスオークション
- 約定価格:0.4〜0.7円/kWh、平均0.4円/kWh(約定量加重平均)
- 売り入札量:47.2TWh
- 買い入札量:15.2TWh
- 約定量:15.2TWh(前回比−27%、前年同期比+31%)
非FIT証書(再エネ指定あり)の取引結果
- 方式:シングルプライスオークション
- 売り入札量:1.8TWh
- 買い入札量:8.5TWh
- 約定量:623GWh(前回比+73%、前年同期比−53%)
非FIT証書(再エネ指定なし)の取引結果
- 方式:シングルプライスオークション
- 売り入札量:610GWh
- 買い入札量:8.7TWh
- 約定量:592GWh(前回比+37%、前年同期比+339%)