
ジェイホールディングスは9月30日、完全子会社のジェイクレストを通じて、系統用蓄電所の取得や開発、運営などを目的とするファンドに総額8億円を匿名組合出資すると発表した。匿名組合契約は同日付で締結し、うち1億円を出資した。残る7億円の出資時期は未定で、事業の進捗に応じて必要な資金を出資する。
ファンドの営業者は千代田インベストメントで、同社グループの出資比率は99.9%となる。千代田インベストメントは、上場企業の株式などに投資するファンドの組成実績を持ち、アセットマネジメント業務に精通した人材をグループで擁する。
ジェイホールディングスは2025年6月に系統用蓄電所事業への参入を発表し、成長分野の一つに位置づけている。同社によると、今回の出資は、自社による蓄電所の開発や運営に加え、ファンドを通じて投資機会を広げることで、事業ポートフォリオの拡充と収益基盤の強化を図るものだ。なお、2026年12月期の連結業績に与える影響は軽微だという。
2026年1月には、台湾の蓄電池事業者Recharge Powerと資本業務提携契約を締結した。同社は台湾の上場企業J&V Energy Technologyのグループ会社で、系統用蓄電所とアグリゲーション事業を手掛ける。同年2月には、Recharge PowerのCEOが、ジェイホールディングスと共同で今後10年間に総投資額約300億円規模の蓄電所建設とアグリゲーション事業を日本で展開する構想を示した。
提携の初号案件として、ジェイホールディングスは2026年7月、ジェイクレストがRecharge Powerの国内子会社から岐阜県高山市の約2MW/8MWh「荘川蓄電所」を約7億円で取得すると発表した。同年11月に取得し、12月に系統連系する予定で、2027年前半には需給調整市場への参入を計画している。