
グリーンエナジー&カンパニーは9月30日、完全子会社のグリーンエナジー・プラスが、綜電から受注した京都府内の系統用蓄電所2ヵ所を完工し、引き渡したと発表した。
設備規模はいずれも1.9MW/8.1MWhである。案件の名称、所在地、運転開始時期、アグリゲーターなどの詳細は公表されていない。本案件の受注は、2026年6月に発表されていた。
綜電は、東証プライム市場に上場する総合不動産会社エスリードの完全子会社である。大阪府を拠点に、太陽光発電事業やマンション向けの電力供給サービスを手掛ける。2026年4月には滋賀県の1.9MW/8.3MWh「近江八幡蓄電所」の保有権を取得し、系統用蓄電所事業へ参入した。同蓄電所は2027年2月の運転開始を予定している。
グリーンエナジー&カンパニーは、EPC(設計・調達・建設)を中心に系統用蓄電所事業を展開し、他社案件の支援と自社開発を手掛ける。「系統用蓄電池一括受注サービス」では、用地取得からEPC、O&M(運用・保守)、アグリゲーションまでを一貫して支援する。同社は、2029年4月までに累計1,000MWhの系統用蓄電所を開発する目標を掲げている。
自社案件では2026年9月、完全子会社のマイクロGX京都を通じて、京都府の1.9MW/8.1MWh「福知山市土師蓄電所」の運転を開始した。開発から運用までをグループ内で一貫して担う案件である。
不動産業界からは、系統用蓄電所事業への参入が相次いでいる。グリーンエナジー&カンパニーは2024年、不動産事業を展開するグランディーズとも系統用蓄電所事業で提携した。2025年4月にはエー・ディー・ワークスが参入し、初号案件となる1.9MW/8.3MWh「ADW三重松阪蓄電所」を2026年3月に運転開始した。ビーロットは2025年12月、グループ会社を通じて熊本県と鹿児島県の3ヵ所で建設用地および系統接続権を取得し、参入を果たした。2026年9月には、森ビルが埼玉県の2MW/8MWh「森ビル深谷市永田系統用蓄電所」の運転を開始している。