
(画像:住友重機械工業)
住友重機械工業は8月6日、同社と西日本プラント工業との共同企業体が、みやざきバイオマスリサイクルの出力9.5MWの鶏糞専焼発電設備を納入したと発表した。「みやざきバイオマスリサイクル第2発電所」として、2026年5月2日に運転開始している。
同発電所は2005年に納入された1号機に続く2号機で、1号機と同型の英・Wood社製グレートストーカボイラーを採用している。
燃料は、宮崎県内の養鶏農家およびブロイラー会社から供給される鶏糞を使用する。1日あたりの最大焼却能力は440トンで、年間使用量は約13万2,000トンである。年間送電電力量は約60GWhを見込んでいる。
共同企業体は、EPC(設計・調達・建設)を担当した。建設工事は2024年5月から2026年4月まで実施した。運転開始後は、住友重機械工業がアフターサービスおよび保守を通じて長期安定運転を支援するとしている。
経済産業省の事業計画認定情報によると、同発電所は2022年度に、一般廃棄物やその他バイオマスを対象としたFIT価格17円/kWhで認定を取得している。
みやざきバイオマスリサイクルは2003年に設立。鶏糞焼却にともなう灰の販売と、焼却熱を利用した発電による電力販売を事業としている。出資比率は、九電みらいエナジーが42.0%、宮崎バイオマス利用組合が22.4%、児湯食鳥宮崎生産者組合が21.8%、宮崎環境保全農業協同組合が9.8%、児湯食鳥ほか4社が各1.0%である。
住友重機械工業は、ボイラやバイオマス発電プラントなどの設計や建設を手掛けている。四国電力が2025年6月に運転開始した74.9MW「坂出バイオマス発電所」のEPCも担当した。九電グループの西日本プラント工業は、プラントや太陽光発電所の設計、建設、修繕工事および運転業務を展開している。
本件のほかにも、地域で発生する有機性廃棄物を燃料とするバイオマス発電は各地で計画および稼働している。JFEエンジニアリンググループの札幌バイオフードリサイクルは、北海道札幌市で食品廃棄物のメタン発酵ガスを燃料とするバイオガス発電所を運転開始した。東京エネシスは熊本県合志市で、食品工場の排水と下水を処理した汚泥や食品廃棄物などによるメタンガスを燃料としたバイオガス発電所の建設を発表している。