日本卸電力取引所(JEPX)によると、8月22~28日のシステムプライス週間平均は22.63円/kWhで、前週比3.61円高となった。週間の取引量は9.51TWhでシステムプライス、取引量ともに過去52週で最高となった。
週前半の22〜23日は週末で需要が落ち込み、価格は低水準で推移した。24日(月)以降は全国で猛暑日となる地点が相次ぎ、冷房需要の増加を背景に、週半ばにかけて価格が切り上がった。特に26日(水)は上昇幅が大きく、システムプライスは16:30~19:00の5コマで今夏最高となる50.01円/kWhを記録した。

週間最高値は、26日17:00~17:30に中部・北陸・関西・中国・四国・九州の6エリアで記録した55.23円/kWhだった。同日はこの6エリアで、15:30~20:00の9コマにわたり45円/kWh以上の高価格帯が続いた。25日(火)も同じ6エリアで16:00〜19:00の7コマが45円/kWh以上となり、17:30〜18:30には50.00円/kWhをつけている。
夕方に太陽光発電の出力が低下する時間帯が重なったことによる需給ひっ迫が、価格に反映されたとみられる。また、中部から九州までの連系線の混雑が解消され、6エリアの価格が同一水準まで上昇した。
東日本でも26日は価格が上昇し、東京エリアプライスは16:00〜17:30に50.00〜50.01円/kWhの高値が続いた。ただし東京と中部以西の間では値差が残り、17:00〜17:30の東京と中部の価格差は5.23円だった。18:00〜19:30の3コマは東京が30.25〜38.70円/kWhまで下がる一方、中部以西は53.01〜55.21円/kWhで推移し、価格差は最大22.76円まで拡大している。
インバランス料金単価も同日夕方に急騰した。26日17:30~18:00には、中部以西の6エリアで120.33円/kWhまで上昇。インバランス料金単価は調整力のkWh価格をもとに、需給ひっ迫時には広域予備率に応じて補正される仕組みである。同時間帯の6エリアにおける広域予備率は5.57%で、供給余力の低下が単価の上昇につながったとみられる。
一方、週間最安値は23日(日)12:00~12:30に四国エリアで記録した2.90円/kWhだった。同時間帯の東京エリアプライスは17.17円/kWhで、14.27円の価格差が生じた。

8月29日以降は、関東地方では暑さが一旦落ち着く一方、西日本では高温が続く見込みだ。特に8月31日~9月2日にかけては、中部・関西で猛暑となる見通しで、需給の引き締まりが予想される。8月22〜28日の動向を踏まえると、夕方を中心にエリアプライスが30~50円/kWh台まで上昇する可能性がある。