東京ガス、台湾HDREと蓄電所の電力運用契約を締結、受託149MWと運用権取得190MW

2026年4月18日
HDREと電力運用と運用権に係る契約を締結
(画像:HDRE)

東京ガスは4月16日、台湾のHD Renewable Energy(以下、HDRE)が出資する事業者が青森県で開発を進める系統用蓄電所2ヵ所・計149MWについて、最適運用サービス契約を受託したと発表した。これにより、同社が運用予定の蓄電所の設備容量は950MWとなり、2030年度目標の1GWを達成する見込みだ。更に同社は、2030年代前半までに2GW規模の達成を目指す方針も示した。

対象となる蓄電所は、スター1号が開発中の出力50MWの「青森十和田蓄電所」と、スター2号が開発を進める出力99MWの「青森八戸蓄電所」である。2024年度の長期脱炭素電源オークションでは、十和田市の蓄電所は運転継続時間6時間以上、八戸市の蓄電所は運転継続時間3時間以上6時間未満の区分でそれぞれ落札した。両蓄電所とも、2029年度の運転開始を予定している。運用開始後は、東京ガスが卸電力市場や需給調整市場での取引を行う。

また同日、HDREは合計190MWの系統用蓄電所について、電力運用権を東京ガスに提供する契約を締結したことも公表した。対象は、岩手県八幡平市、宮城県仙台市、福島県相馬市、宮崎県日向市の4ヵ所の蓄電所で、東京ガスは約20年間にわたりHDREに利用料を支払う契約である。なお、各蓄電所の設備規模などの詳細は、現時点では公表されていない。

HDREは、Brawn Capitalおよび子会社のマノアエナジーと共同で、北海道札幌市の「Helios I」を2025年11月に運転開始した。さらに、2026年3月には、同事業の持分90%を取得している。また、2023年および2024年の長期脱炭素電源オークションでは、合計約400MWの案件を落札している。さらにそのほかにも、東急不動産と提携し、東京都の系統用蓄電所向け補助金の交付を受け、群馬県みなかみ町での蓄電所開発にも取り組んでいる。

東京ガスは、第三者保有の蓄電所について電力運用権を取得する取り組みを、国内でいち早く進めている。これまでにEku Energyの日本法人である日本蓄電レノバシンガポールのEquis Developmentとトーリング契約を締結している。

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