
北陸電力グループは、自然電力の完全子会社であるShizen Connectとの協業範囲を系統用蓄電所事業に拡大するための基本合意書を締結した。Shizen Connectが5月21日に発表した。
両社は2024年に資本業務提携契約を締結しており、今回の合意はその連携をさらに発展させるものとなる。2027年春以降に運転開始予定の北陸電力グループの蓄電所に対し、Shizen Connectは運用システムを提供する。また、電力取引やインバランス精算などの運用業務を支援する。
2024年に両社は、Shizen Connectが主導するVPP(仮想発電所)の社会実装に向けた資本業務提携で協業を開始した。これまで、EVや家庭用蓄電池などを制御対象とした低圧VPP分野で協業を進めてきた。
北陸電力グループは2026年4月、みずほリースの完全子会社であるエムエル・パワーと共同で、富山県の「舟橋蓄電所」を開発すると発表し、系統用蓄電所事業への参入を果たした。同グループは設備の構築と保守に加え、アグリゲーションサービスまでを一気通貫で提供する体制の構築を目指しており、今回の提携もその取り組みの一環とみられる。
Shizen Connectは、蓄電所や再エネ併設型蓄電池向けに、電力市場取引や需給管理、遠隔制御、監視などのサービスを提供している。蓄電所案件における運用代行や運用システムの提供実績を持つことから、北陸電力グループとの合意に至った。また、親会社である自然電力は2024年、西日本鉄道との合弁会社である西鉄自然電力を通じて、福岡県飯塚市で「西鉄自然電力バッテリーハブ飯塚」の運転を開始した。同蓄電所では、Shizen Connectが開発したEMS(エネルギーマネジメントシステム)が活用されている。