
(画像:中国電力)
中国電力は9月16日、電気出力820MW「島根原子力発電所」2号機の営業運転を、同日17時に再開したと発表した。当初の予定から12日遅れての再開となる。
同機は2026年2月9日から運転を停止し、第18回定期検査に入っていた。最終検査となる総合負荷性能検査を9月16日に実施し、検査を終了した。検査の延べ日数は220日で、うち発電停止日数は192日。
当初は2026年8月6日に発電を再開し、段階的に出力を上げたうえで9月4日に運転を再開する予定だった。しかし、設備の点検や検査の過程で、原子炉補機冷却系熱交換器の伝熱管の一部に減肉が確認され、補修作業を実施した。また、燃料取替機で伸縮管の動作が一時的に停止したため、原因調査と対策を行った。これらを踏まえ、同社は同年7月28日、検査期間を9月17日まで延長すると発表した。
その後、同年8月5日には、原子炉格納容器内に封入する窒素ガスの調達時期が早まったとして、検査期間の終了を1日早め、9月16日に変更した。これに伴い、発電の開始予定も8月19日から8月18日に前倒しした。
今回の定期検査では、運転開始から40年を超えて運転するために必要な特別点検の実施に向け、原子炉圧力容器などに対する非破壊試験によるデータ採取を実施した。中国電力によると、運転期間延長の申請については、特別点検の結果や長期運転に向けた劣化管理の状況などを踏まえて今後判断する。
島根原発2号機は沸騰水型軽水炉(BWR)で、1989年2月に運転を開始した。都道府県庁所在地に立地する原子炉のうち、運転しているのは同機のみである。同発電所の1号機は電気出力460MWで、国産第1号の原発として1974年に運転を開始した。2015年に運転を終了し、2017年には廃止措置作業に着手している。
増設が計画されている3号機は、電気出力1,370MWの改良型沸騰水型軽水炉(ABWR)である。2006年10月に本工事を開始し、新規制基準を踏まえた安全対策工事を進めているが、運転開始時期は未定だ。