
リエネ・エナジー(旧リニューアブル・ジャパン)は8月31日、アップルツリーと共同で、静岡県掛川市に約2MW/約8.2MWh系統用蓄電所を開発することに合意したと発表した。2026年10月に着工し、2027年度中の運転開始を予定している。
同社は蓄電所を保有し、用地開発、事業性評価、ファイナンス、系統連系協議、および運転開始後のアセットマネジメントを担う。アップルツリーはEPC(設計・調達・建設)を担当し、受変電設備を含む一式の工事を手掛ける。蓄電システムはSungrow製を採用する。
両社は今後、本事業を皮切りに系統用蓄電所の共同開発を進める方針だ。
アップルツリーは2010年に設立され、名古屋市の中部支店を含む国内5拠点を構える。GX推進事業と、太陽光発電設備や蓄電池の商社事業を手掛けている。親会社は、中小企業向けにOAやネットワーク機器の販売、経営支援サービスを手掛ける東証スタンダード市場のフォーバル。
リエネ・エナジーは2026年4月に現在の社名へ変更し、東急不動産ホールディングスの完全子会社となった。全国で太陽光、風力および水力発電所の開発・運営を手掛けている。
エネハブの系統用蓄電所データベースによると、同社は本件とは別に系統用蓄電所4件を保有している。稼働中の1件は、2025年3月に運転を開始した埼玉県日高市の2MW/7.8MWh蓄電所である。開発中は、埼玉県所沢市の14.4MW/62.7MWh、福岡県田川市の1.9MW/8.9MWh、および北海道恵庭市の29.4MW/117.6MWhの3件で、福岡県の案件は2027年の運転開始を予定している。
同社はまた、東急不動産が主導する国内8社の系統用蓄電所コンソーシアムに参画している。同コンソーシアムは特別高圧6案件・計174MWを開発し、リエネ・エナジーは伊藤忠商事と共同でO&M(運用・保守)を担うとみられる。6案件はSPC(特別目的会社)のリブラが保有し、2027年度下期から2029年度上期にかけて順次運転を開始する予定だ。