
(画像:プロロジス)
物流不動産事業を展開するプロロジスは4月23日、千葉県千葉市に開発した2MW/6MWhの系統用蓄電所について4月1日に運転を開始し、各電力市場への参入を発表した。物流施設内に設置された系統用蓄電所としては国内初の事例となる。
本案件は、同社が運営するマルチテナント型物流施設「プロロジスパーク千葉1」の敷地内に建設、東京都の2024年度予算「再エネ導入拡大を見据えた系統用大規模蓄電池導入支援事業」に採択されている。2025年6月のエネハブの取材では、蓄電システムはGSユアサ製の設備を採用するとしており、今後は容量市場、卸電力市場、需給調整市場での取引を見込んでいる。
プロロジスは、米国カリフォルニア州に本社を置く物流不動産大手Prologisの日本法人として1999年に設立された。国内のエネルギー事業では、物流施設の屋根設置型太陽光発電を中心に展開しており、2026年4月時点の合計出力は約89MW。開発中の物流施設への設置予定分を含めると約100MWに達する。これまでのエネルギー事業で培った知見に加え、自社保有する遊休地を活用することで、ビジネスリスクを抑えつつ迅速に事業化できる点を強みとしている。
また、同社は2040年までに、バリューチェーン全体での温室効果ガス排出ネットゼロを掲げている。その実現に向け、①自家消費ならびに余剰電力の自己託送、②非化石証書を活用した顧客の電力グリーン化支援、③フィジカルPPAおよびバーチャルPPAによる電力供給の3つの施策を推進している。
余剰電力の自己託送では、埼玉県内の物流施設で発電した余剰電力を「プロロジスパークつくば1」へ送電している。また、住友生命保険とのバーチャルPPAや、他社施設を活用したMonotaROとのオンサイトPPAにも取り組んでいる。