
(画像:ヘキサ・エネルギーサービス)
ヘキサ・エネルギーサービスは9月7日、福島県と宮城県の高圧の系統用蓄電所2ヵ所について、8月末に引き渡しを受け、運転を開始したと発表した。2ヵ所はいずれも1.9MW/4.9MWhで、マーチャント(完全市場取引)型として運用する。
電力市場での運用は、両案件ともに同社が独自に開発した取引システムが担う。同社は、この取引システムを中心に、系統用蓄電所や再エネ電源のアグリゲーションを拡大するとしている。
経済産業省の登録小売電気事業者一覧によると、同社は2025年6月30日に登録した。特定卸供給事業者としての届出も行い、2026年9月1日を事業開始日としている。
両蓄電所は、パワーエックスとの業務提携に基づく案件である。両社は2025年3月に、国内での系統用蓄電所の共同開発に向けた提携を締結している。この提携では、パワーエックスが用地選定と蓄電所の開発を担い、自社製の蓄電システムを供給する。提携の発表時、両社は1年以内に10ヵ所以上の高圧蓄電所の運転開始を目指すとしていた。
ヘキサ・エネルギーサービスは、インフラ投資会社I Squared Capitalの日本事業会社として2023年に設立された。系統用蓄電所事業では、2026年5月時点で約650MW/約3GWhを手掛ける。
同社は、2023年度と2025年度の長期脱炭素電源オークションの契約に基づき、稼働中1ヵ所と開発中12ヵ所の蓄電所を保有している。エネハブの系統用蓄電所データベースによると、福岡県の29.9MW/130.3MWh「田川蓄電所」は2025年に運転を開始した。同オークションの初回となる2023年度の落札案件としては、全国で初めての運転開始となった。
2026年7月には、福島県で開発する49.7MW/202.1MWh蓄電所について、東京ガスと20年間のトーリング契約を締結し、2029年度の運転開始を予定している。