
日本卸電力取引所(JEPX)は2026年度第1回非化石価値取引市場(開催期間:8月21~31日)の約定結果を公表した。2026年1~3月に発電された電力に付随する非化石証書が対象となる。
「非FIT証書」は、卒FIT電源や大型水力などを含む「再エネ指定あり」が1.21円/kWh、主に原子力由来の「再エネ指定なし」が1.2円/kWhで約定した。上限価格の1.3円/kWhには届かなかったものの、年度初回の入札で1.2円台に達したのは初めてである。
約定量は「再エネ指定あり」が1.1TWh、「再エネ指定なし」が115GWh。買い入札量はそれぞれ12.3TWh、11.2TWhと、売り入札量の6.2倍、56倍にのぼり、前年度に引き続き買い入札量が売り入札量を大幅に上回る需要超過となった。
「FIT証書」の約定価格は0.4~4.0円/kWh、約定量加重平均で0.4円/kWhとなり、継続して下限価格での取引が中心となった。買い入札量23.1TWhは全量が約定している。
3種類を合わせた約定量は24.4TWhと2025年度第1回入札比12%増と、1回の入札としては過去最多となった。
商品別に前年度の第1回入札と比較すると、「再エネ指定あり」は約定量が219%増と3倍以上に拡大し、売り入札量も108%増と2倍を超えた。一方、「再エネ指定なし」は約定量が73%減と、前年同期の約4分の1に縮小した。売り入札量が68%減と大きく落ち込み、買い入札量も37%減となったことが背景にある。
FIT証書は、入札量、約定価格ともに前年度の第1回入札比で大きな変化はみられなかった。
各取引結果は以下の通り。
FIT証書の取引結果
- 方式:マルチプライスオークション
- 約定価格:0.4〜4円/kWh、平均0.4円/kWh(約定量加重平均)
- 売り入札量:32.4TWh
- 買い入札量:23.1TWh
- 約定量:23.1TWh(前年同期比+10%)
非FIT証書(再エネ指定あり)の取引結果
- 方式:シングルプライスオークション
- 売り入札量:2.0TWh
- 買い入札量:12.3TWh
- 約定量:1.1TWh(前年同期比+219%)
非FIT証書(再エネ指定なし)の取引結果
- 方式:シングルプライスオークション
- 売り入札量:199GWh
- 買い入札量:11.2TWh
- 約定量:115GWh(前年同期比−73%)