
東京電力リニューアブルパワーは4月10日、神奈川県南足柄市の「内山発電所」について、リパワリング工事(水車・発電機等の一括更新)が完了し、同月9日に運転を再開したと発表した。これにより、最大出力は従来の3.9MWから4.4MWへと500kW増加した。
同発電所は、二級河川である酒匂川の水を利用し、地形の落差を活かして発電を行う水路式の水力発電所である。1918年に運転開始し、2023年3月からリパワリング工事のため運転を停止していた。
今回の改修では、発電効率の高い水車を採用することで発電量増加を図るとともに、水車と発電機を従来の3台から1台へ統合した。また、水圧鉄管の更新も実施している。これは、同社にとって30件目の水力発電所でのリパワリング案件である。
東京電力リニューアブルパワーの水力発電事業は、1892年に運転を開始した箱根発電所から始まった。現時点で保有する水力発電所は、栃木県23ヵ所、群馬県42ヵ所、神奈川県12ヵ所、山梨県29ヵ所、静岡県3ヵ所、長野県32ヵ所、福島県15ヵ所、新潟県7ヵ所、合計163ヵ所・出力9.8GWにのぼる。同社は、老朽化した水力発電所や洋上風力発電所のリパワリングなどを目的に、グリーンボンドを7回発行し、総額1,800億円を調達してきた。
これまでに、長野県の「沢渡発電所」、「平発電所」、「箕輪発電所」1号機、福島県の「原町発電所」2号機、埼玉県の「栃本発電所」などのリパワリングを実施しているが、内山発電所は、2026年3月に営業運転を再開した「土村第三発電所」に続く案件となる。