
(画像:三洋貿易)
東北電力は7月16日、グループ会社の横手湯沢フォレストサイクルが、秋田県で出力約1.9MWのバイオマス「横手発電所」の営業運転を、6月30日に開始したと発表した。
同発電所は、コージェネレーション(熱電併給)システムを採用している。燃料には、秋田県産の未利用間伐材等を使い、2024年9月に着工した。
横手湯沢フォレストサイクルは2024年に、東北電力が89%、三洋貿易と太平電業がそれぞれ5%、北日本索道が1%を出資して設立された。横手発電所のほか、約1.9MW「湯沢発電所」を同県内で開発しており、両発電所の運営に加えて、森林整備や燃料材の生産、建築材の生産および販売も手掛ける。
経済産業省の事業計画認定情報によると、同発電所は2024年度にFIT認定を取得した。2MW未満の間伐材等由来の木質バイオマスのFIT価格は40円/kWhである。湯沢発電所も同年度に認定を受けており、2026年10月末の運転開始を予定している。
東北電力は、山形県の52.9MW「鳥海南バイオマス発電所」と、新潟県の50MW「新潟東港バイオマス発電所」を、それぞれ2024年11月と12月に運転開始している。いずれも2016年度にFIT認定を受け、一般木質バイオマスを使用しているためFIT価格は24円/kWhとなっている。
石炭火力では、秋田県「能代火力発電所」1・2号機と、福島県「原町火力発電所」で、それぞれ2012年4月と2015年4月から燃料の一部に地元の未利用材を木質バイオマスとして混焼している。同社はこの実績を踏まえ、将来的に混焼比率を拡大することも検討するとしている。
三洋貿易は、木質バイオマス関連機器の販売や保守を手掛けている。2024年6月に大日本ダイヤコンサルタント、下川運輸と共同で北の森グリーンエナジーを設立した。同社が運営する北海道の「下川木質バイオマス発電所」でコージェネレーションシステムなどの保守を担う。また、FOREST CYCLEなどが運営する静岡県の木質バイオマス発電所にも設備を納入し、保守を担当している。