
(画像:エジソンパワー)
エジソンパワーは10月7日、系統用蓄電所のうち、運転開始を予定していた一部の大型案件について投資を実施しないと発表した。今後は、工場併設型蓄電池システムや自家消費型太陽光および蓄電池システム、データセンター向け電源ソリューションなどを重点事業として展開する方針だ。
同社が運転する系統用蓄電所は現在4ヵ所で、建設中を含めると、計10ヵ所・約26MW/約120MWhとなる。
静岡放送によると、投資を見送った案件には、静岡県静岡市の興津食品跡地で計画されていた30MW/120MWh系統用蓄電所が含まれる。計画地が住宅街にあることから、2026年8月の住民説明会では騒音や火災のリスクをめぐって反発の声が上がり、反対の署名は約1,000人分集まっていた。エジソンパワーは、署名活動が中止の直接の理由ではないとしつつも、住民の気持ちを考慮したことは事実だとしている。
同蓄電所の蓄電池にはGotion(国軒高科)製を採用する見込みだった。エジソンパワーは2023年3月、Gotionと大型蓄電池の生産で業務提携している。
静岡市の難波喬司市長は、2026年9月の市議会定例会で、系統用蓄電所の適正な設置に向けた条例の導入を急ぐ考えを示していた。
千葉県木更津市に本社を置くエジソンパワーは、蓄電池システムの開発や製造、販売、システムインテグレーションを手掛けている。産業用蓄電池システムや非常用電源設備のほか、太陽光発電事業やバークペレットの製造も展開する。