
(画像:藤谷良秀, CC BY-SA 4.0)
関西電力は10月2日、福井県の電気出力1,180MW「大飯発電所」3号機の第22回定期検査を、10月5日から実施すると発表した。
3号機は2026年8月8日に発電機の「界磁喪失」警報の発信により自動停止して以降、停止が続いている。原子炉の起動時期は、自動停止に関する対策の実施状況を踏まえて検討するとしている。当初は2026年12月下旬に調整運転を開始し、2027年1月下旬に運転を再開する予定だった。
今回の定期検査では、燃料集合体193体のうち77体を取り替えるほか、2次系配管10ヵ所を耐食性に優れたステンレス鋼製の配管に交換する。
一方、電気出力826MW「美浜発電所」3号機は、9月15日に調整運転を開始したものの、9月18日に原子炉を手動停止した。同機は高圧タービンからの蒸気漏れを受け、予定を前倒しして6月16日から定期検査を実施していた。停止の前日、出力50%で運転中に、同社の作業担当者が屋外にある高圧給水加熱器系統の配管から水が滴下しているのを確認した。
関西電力は10月2日に公表した調査結果で、2010年の工事で配管カバーが上下逆に取り付けられたことで雨水が浸入し、配管外面の腐食が進んで貫通穴が生じたと推定した。特に、2011年5月~2021年6月の長期停止中は雨水が蒸発しにくく、腐食が進みやすかったとしている。
対策として、配管をステンレス鋼製に取り替え、カバーと保温材も新品に交換する。原子炉は系統や機器の点検が完了次第、起動する予定だが、具体的な時期は公表されていない。
このほか、電気出力870MW「高浜発電所」3号機も2026年4月7日から定期検査を実施しており、関西電力が保有する稼働可能な原子炉7基のうち3基が停止している。運転中は、高浜原発1・2・4号機と大飯原発4号機の4基である。