10月3日~9日JEPXスポット価格、システムプライス0.76円安、北海道は5.75円高

2026年10月9日

日本卸電力取引所(JEPX)によると、10月3日~9日のスポット市場におけるシステムプライスの週間平均は18.12円/kWhとなり、前週比0.76円安と反落した。週間取引量は約6.6TWhで、前週の約7.1TWhから約7%減少した。

晴天となった3日(土)と4日(日)は、日中に全9エリアで0.01円/kWhのコマが続き、日平均は前週の同曜日から大きく下落した。一方、広い範囲で雨の予報となった5日(月)は太陽光発電の出力低下が見込まれ、日平均が週内最高の23.53円/kWhとなった。その後は8日(木)にかけて緩やかに低下したが、9日(金)は再び上昇した。

エリア別では、東京・中部の週平均が22円台だった一方、四国・九州は11円台にとどまり、東西で10円以上の値差が生じた。

週間最高値は50.01円/kWhで、6日(火)の16:30~17:00に北海道・東北・東京の3エリアで記録したほか、9日の18:00~18:30と22:00~22:30に北海道エリアで記録した。

6日は、北海道の価格が東北・東京を下回る時間帯が多かったが、16:00に東北との市場分断が解消し、16:30~17:00に3エリアがそろって50.01円/kWhとなった。北海道の価格が本州側に引き上げられた形だ。同じコマで中部は東京と分断し、46.00円/kWhにとどまった。

9日の高値は北海道エリア単独で生じた。17:00〜24:00の14コマすべてで東北との市場分断が発生し、北海道は29円台から50円台の間で乱高下した。50.01円/kWhの2コマに加え、50.00円/kWhも3コマあった。同日の北海道の日平均は24.29円/kWhで、東北を4.40円上回った。大型電源の計画外停止や連系線の故障は確認されておらず、冷え込みで暖房需要が出始めたことが一因となった可能性がある。9日の最低気温は釧路で6度、札幌で10度だった。

今週は、北海道と東北エリアの市場分断が前週の約68%から約32%に減少し、夜間(22:00~6:00)は約79%から約23%へ大きく減った。本州側の価格に連動する時間帯が増えたことで、北海道の週平均価格は前週比5.75円高の18.59円/kWh、夜間は同9.36円高の22.25円/kWhに上昇した。夜間の東北との値差も8.06円から1.69円に縮小した。

分断の向きにも変化がみられた。前週は分断したコマの約94%で北海道が東北を下回っていたが、今週は約7割にとどまった。特に9日は分断した29コマのうち26コマで北海道が東北を上回った。本州から北海道向きの連系線が混雑し、北海道の価格が上振れした形だ。北海道〜本州間連系線では、8月25日~10月6日に作業停止が計画されていた。作業の終了が分断の減少に寄与した可能性はあるが、8日・9日にも分断が続いており、影響の見極めにはもう少し時間を要する。

週間最安値は0.01円/kWhで、3日と4日に全9エリアで記録した。最も長く続いたのは4日の四国エリアで、7:30~15:30に16コマ連続となった。雨の5日を除き、6日以降は平日も連日いずれかのエリアで同価格となり、8日は北海道・東北で9:00~13:30、中国・四国・九州で10:00~13:30に記録した。

10月10日~16日は、全国的に晴れる日が多い見込みだ。中部以西では最高気温が30度前後まで上がる日もあると予想され、太陽光発電の出力増加と冷房需要の増加が価格にどう反映されるかが注目される。

供給側では定期検査に入る発電所が続く。東京エリアでは、10日(土)に出力624.1MWガス火力「真岡発電所2号機」などが定期検査に入る予定だ。1週間で約1.4GWの発電設備が新たに停止し、停止設備の累計は約6.7GWとなる見込みで、供給力の減少も価格の押し上げ要因となり得る。

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