
リミックスポイントの連結子会社であるNCパイオニアは、高圧系統用蓄電所7案件について、SMTBリース(旧三井住友トラスト・パナソニックファイナンス)をシニアレンダーとするノンリコース型のプロジェクトファイナンス契約を締結した。NCパイオニアに共同出資する日本蓄電池が10月8日に発表した。
なお、融資額は公表されていない。
NCパイオニアは、日本蓄電池とリミックスポイントが共同出資し、ecoプロパティーズが組成したSPC(特別目的会社)である。
7案件はいずれもフルマーチャント(完全市場取引)型で、需給調整市場、卸電力市場、容量市場を通じた収益化を見込む。エリア別では、九州エリアが3件、中部エリアが2件、東北エリアと関西エリアが各1件となっている。
エネハブの系統用蓄電所データベースによると、7案件のうち3ヵ所はすでに運転を開始している。2026年3月に熊本県の「NC玉名市青野蓄電所」、同年4月に宮城県の「NC仙台市青葉区上愛子蓄電所」、同年5月に福岡県嘉麻市の「NC口春蓄電所」が運転を開始した。3ヵ所はいずれも1.9MW/8.1MWhである。残る4ヵ所は、長野県の「NC長野市上ケ屋蓄電所」、和歌山県の「NC海南市木津蓄電所」、鹿児島県の「NC枕崎市桜山東町蓄電所」、岐阜県の「NC揖斐川町谷汲名札蓄電所」で、直近の公表時点では建設中となっている。
リミックスポイントと日本蓄電池は2025年12月、系統用蓄電所の共同開発に向けた業務提携契約を締結した。同月に事業主体としてNCパイオニアが設立され、両社が折半出資している。リミックスポイントは2026年6月、NCパイオニアを連結子会社化した。蓄電所のアセットマネジメントはecoプロパティーズが担う。
なお、日本蓄電池は2026年4月にも、SPCのNCリトスを通じ、フルマーチャント型の高圧蓄電所14件を対象に、リコーリースから49億円のノンリコース型プロジェクトファイナンスを調達している。