JALCO、TAOKE ENERGYの系統用蓄電所事業SPCに匿名組合出資、持分24.5%取得へ

2026年7月3日
計6件のうち、4件は系統接続済みで2件は建設中
(画像:TAOKE ENERGY)

JALCOホールディングス(以下、JALCO)は6月30日、TAOKE ENERGYのグループ会社パワープールのSPC(特別目的会社)であるジャパンパワーストレージ1への匿名組合出資を決議したと発表した。取得する持分は24.5%である。

同SPCは2MW/8MWh高圧蓄電所を6件保有している。エネハブの系統用蓄電所データベースによると、このうち栃木県小山市、愛知県知多郡、三重県志摩市、秋田県男鹿市の4件は系統接続済み。残る岐阜県各務原市、愛知県田原市の2件は現在建設中で、2026年7月中の運転開始を予定している。

JALCOは、同SPCの収益源は、需給調整市場での調整力提供を中心とする見通しだとしている。加えて、卸電力市場での裁定取引(アービトラージ)や容量市場での供給力提供を補完的な収益として見込む。

各蓄電所のO&M(運用・保守)は、TAOKE ENERGYが担当。アグリゲーターはパワープールが担い、アセットマネジメントは、コンパス・アセットマネジメントが行う。

本件では、JALCOの匿名組合出資額は公表されていない。一方で、本件取得資金の調達を目的として、同社は総額10億円の無担保普通社債を発行したと明らかにした。これは、同社代表取締役の田辺順一氏が全株式を保有するカタリストを引受先としている。また、パワープールは完全子会社のPOWER POOL 6号が保有していた6案件を、SPCのジャパンパワーストレージ1へ事業譲渡した際、同SPCの事業総額は約45億円になる見込みだと公表していた。この前提に基づくと、JALCOの出資額は約11億200万円と推計される。

同社は、ポートフォリオ全体で年間約15億1,200万円のEBITDA(利払い前、税引前、減価償却前利益)を見込む。各蓄電所の年間売上高を3億6,000万円、O&Mやアグリゲーションなどの運用コストを売上高の30%と仮定して試算したものである。同SPCの事業総額を踏まえると、投資回収期間は3年程度とみられる。

パワープールは2026年3月、同SPCの設立を発表した。TAOKE ENERGYは匿名組合出資者として20%を出資している。クラダシは総額6億円を出資し、約13.3%の持分を取得した。その他の出資者については明らかにされていない。

JALCOは、パチンコホール向けの不動産事業を主力とする企業。同社は2025年12月、TAOKE ENERGYが千葉県成田市で開発する1.9MW/8.1MWh蓄電所の取得を発表し、2026年に系統用蓄電所事業へ参入した。さらに大分県では2案件の開発を計画している。具体的には、杵築市の2MW/10MWh案件と日田市の2MW/8MWh案件で、いずれも70%の持分を保有している。

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