日本卸電力取引所(JEPX)によると、5月23日~29日のシステムプライス週平均は18.24円/kWhとなり、前週比3.37円高。過去一年で最高値を更新した。
今週は全国各地で最高気温30℃超の地点が相次ぎ、冷房需要の高まりを背景に、システムプライスは上昇傾向で推移した。

時間帯別では、夜間はおおむね横ばいで推移している一方、冷房需要が高まる13〜16時台で上昇が目立つ。加えて、16〜20時の時間帯でもやや価格が上昇した。昼間帯の価格が、太陽光発電の出力に左右される傾向は変わらない。一方で、これまで主に日没後の夕方でみられていた価格上昇が、足元では冷房需要がピークとなる時間帯にも広がりつつある。
エリアプライスでは、日中の気温差を背景としたエリア間の価格差が鮮明となった。例えば、東北エリアでは最高気温が25℃前後と比較的過ごしやすく、東京エリアでは30℃前後まで気温が上昇した。5月25日(月)〜29日(金)13時〜16時の平均価格を比較すると、東北エリアは14.12円/kWhだった一方、東京エリアは29.02円/kWhと倍以上の価格となり、気温上昇に伴う冷房需要の増加が東京エリアの価格を押し上げたとみられる。
九州エリアでも気温が上昇した。最高気温が30℃を超えた25日(月)でも、13時〜16時の平均価格は6円/kWh台と低水準にとどまった。豊富な太陽光電源の供給によって需給バランスが安定し、気温上昇による価格への影響は限定的だった可能性がある。

5月30日(土)から向こう1週間も、天気や気温、湿度などの気象条件が価格動向に影響を与えるとみられる。31日(日)は北海道と東北を除く全国で最高気温30℃超の真夏日となる予想だ。休日ではあるものの、冷房需要の増加が日曜日の価格形成にどの程度影響するか注目される。
6月に入ると、1日(月)を除き、全国的に曇りや雨の予報となっている。四国と九州では6月上旬の梅雨入りが見込まれており、関東や関西でも高湿度の状態が続く見通しだ。太陽光発電の出力低下と冷房需要の増加が重なることで、価格スパイクが発生する可能性もある。