
コスモエコパワーと古河電気工業(以下、古河電工)は6月8日、静岡県掛川市で建設中の出力8.4MW「遠州風力発電所」を活用したバーチャルPPAを締結したと発表した。これにより、古河電工は年間約10GWh相当の非化石証書を受け取る。
同発電所には4.2MWの風力タービン2基を設置するが、系統制約により連系出力は6.3MWとなる。運転開始は2027年度上半期を予定している。
古河電工グループは、2030年度までに温室効果ガス排出量(スコープ1・2)を2021年度比で、42%以上削減する目標を掲げている。2050年には、バリューチェーン全体で排出量ネットゼロを目指している。この目標に向け、自社拠点への太陽光発電設備の導入や再エネ電力の調達を進めている。
エネハブのPPAデータベースによると、2021年には、NTTアノードエナジーが三重事業所内の古河AS三重工場向けに853kWのオンサイト太陽光発電設備を導入した。今回のPPAも、この取り組みの一環となる。
経済産業省の事業計画認定情報によると、コスモエコパワーは遠州風力発電所を2021年度の陸上風力入札でFIT価格16.5円/kWhで落札している。また、2026年4月には富士電機とバーチャルPPAを締結した。これらの契約に伴い、FITからFIPに移行する見通しだ。2件のバーチャルPPAを合わせると、非化石証書の供給は年間約20GWhとなる。発電設備が8.4MWであることからこれは設備利用率約27%に相当する。