
富士電機は4月15日、コスモエコパワーとバーチャルPPAを締結したと発表した。
対象となる発電所は、コスモエコパワーが静岡県掛川市に建設中の出力6.3MWの「遠州風力発電所」である。年間10GWh相当の非化石証書を、パワー半導体を製造する長野県の松本工場で活用する。運転開始は、2027年度上半期の予定だ。
同発電所は4.2MWの風力タービンを2基設置する予定で、2021年度の陸上風力第1回入札において、FIT価格16.5円/kWhで落札した案件だ。系統制約により合計出力が制限される。今回バーチャルPPAを締結したことから、運転開始時までにはFITからFIPへ移行する見込みである。
富士電機の2024年度における全社消費電力量に占める再エネ比率は9%であった。同社はこの比率を2030年度までに55%へ引き上げる計画で、今回の取り組みはその一環である。エネハブのPPAデータベースによると、同社グループは2024年9月、長野県内の3事業所向けに太陽光発電所を活用したオフサイトPPAを締結した。さらに、同年12月には青森県のパワー半導体工場向けに陸上風力発電所を活用したオフサイトPPAを締結。加えて、2025年7月には、中部電力ミライズとのバーチャルPPAに基づき、バイオマス発電所由来の非化石証書の供給を受けており、多様な電源から再エネ電力を調達している。