
クラダシとグリーンエナジー&カンパニー(以下、グリーンエナジー)は6月30日、国内系統用蓄電所の普及・拡大を目的とした合弁事業の実施に基本合意したと発表した。
両社は折半出資で合弁会社を設立。出資形態には、匿名組合員として出資および収益配分を受けるGK-TKスキームを採用する。今後は、金融機関からのプロジェクトファイナンスや新規匿名組合出資者の参画による事業拡大も視野に入れる。
現在は、合弁会社設立に向けた協議を進めており、正式契約の締結後に改めて発表する予定だ。
本事業では、2027年度中に5案件の運転開始を目指す。アセットマネジメントはクラダシが担う。設備容量は公表されていないが、両社の既存案件と市場環境を踏まえると、それぞれ2MW/8MWh規模となる可能性が高い。
今回の提携は、2026年6月23日に辻・本郷スマートアセットとの共同出資により、蓄電所事業における合同会社を設立した件に続くものである。クラダシは、2025年1月に蓄電所事業に参入。同年9月には初号案件となる1.9MW/8.1MWh「栃木小山蓄電所」の運転を開始した。さらに2026年2月には、パワープールが設立したファンド「ジャパンパワーストレージ」へ約13.3%出資し、同ファンドを通じて6案件を開発すると発表した。
一方、グリーンエナジーは2025年、累計1,000MWhの蓄電所を2029年4月までに開発する目標を掲げた。これまでEPC(設計・調達・建設)を中心に事業を展開してきたが、複数の案件にも出資している。2024年に運転を開始した鹿児島県の1.9MW/8.1MWh「霧島蓄電所」は、日本エネルギー総合システムおよびDMM.comとの共同出資案件である。