東北電力、TOPPANに風力+水力でPPA供給を開始、年間27GWhを東北4事業所に供給

2025年4月24日
複数の再エネ電源を活用したPPAは国内で初めてと
みられる(画像:TOPPAN)

東北電力は4月17日、TOPPANホールディングス(以下、「TOPPAN」)との間で風力と水力を組み合わせたハイブリッドオフサイトPPAによる電力供給を3月26日から開始したと発表した。

同PPAでは、東北電力が小売電気事業者として風力と水力を合わせて計3ヵ所の発電所から電力を調達し、TOPPANグループの新潟、宮城、福島の4事業所に供給する。

契約期間は20年間で、年間の供給量は約27GWhを想定している。風力発電所から約13GWh、水力発電所2ヵ所からはそれぞれ約5GWhと約10GWhを見込んでいる。これは、4事業所で使用する電力量の約25%に相当する。

三菱HCキャピタルと日立パワーソリューションズの合弁会社で風力発電事業を中心に展開しているHSEの子会社であるくろしお風力発電が新潟県新潟市で運営する「新潟市海辺の森風力発電所」(出力:6MW)は、2025年2月に運転を開始した。2015年度にFIT(固定価格買取制度)の認定を受け、FIT価格は20kW以上の風力発電に適用される22円/kWhだったが、運転開始にあわせてFIP(フィード・イン・プレミアム)へ移行し、PPAによる供給が可能となった。

今回のPPAで対象の水力発電所2ヵ所は、いずれも全国土地改良事業団体連合会の会員が保有している。安積疏水土地改良区が福島県郡山市で保有する「安積疏水管理用水力発電所」(出力:2.23MW)、馬淵川沿岸土地改良区が岩手県一戸町で運営する「大志田ダム水力発電所」(出力:810kW)は、それぞれ2004年、2009年に運転を開始している。

エネハブのPPAデータベースによると、風力と水力を組み合わせたハイブリッドPPAは国内で初めての事例とみられる。太陽光が主流を占める再エネPPA市場において、近年は風力や水力を活用した契約も少しずつ増加しており、今回のPPAもそうした動きの延長線上にある。

また、TOPPANは2030年までにグループ全体の電力使用量の再エネ比率を25%以上にすることを目指しており、今回のPPAはその達成に向けた具体的な取り組みの一つといえる。

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