
医療関連事業が主力のグローム・ホールディングスは5月29日、兵庫県の出力1.9MW「豊岡市但東町蓄電所」について、用地、設備、電力接続権を取得すると発表した。同社の完全子会社である福山医療機器が取得する。なお、グローム・ホールディングスにとって第1号案件の蓄電所となる。
蓄電所の敷地面積は約902m2。2026年8月1日に案件の引き渡しと事業開始を予定しており、電力運用はアグリゲーターに委託する。取得先と取得金額については非公開としている。
同社は、2026年4月に蓄電所事業への参入を発表。許認可の遅延や建設コスト増などの開発リスク低減のため、完工間近の案件や完工済みの蓄電所へ投資する方針を示していた。当初は、2026年9月の事業開始を予定していたが、同社が希望する事業規模の案件が成約可能となったため、予定を前倒しした。
グローム・ホールディングスは当初、2件の案件取得を予定しており、取得金額はいずれも約7.5億円を想定していた。取得資金については、2026年5月21日発行の新株式と新株予約権による調達資金の一部を充当する見込みだ。
近年、異業種からの系統用蓄電所事業への参入が相次いでいる。直近では、人材採用支援サービスを手掛けるポートが2026年4月、不動産開発事業を展開する穴吹興産が5月にそれぞれ蓄電所事業への本格参入を発表。さらに、総合建設業の美樹工業も5月に事業参入を公表した。これらの案件はすべて、2MW/8MWh規模での開発となる。