グリッドシナップス、系統用蓄電所の資産管理サービスを開始、案件紹介からO&Mまでを一貫支援

2026年9月14日
オーナーの立場で資産管理を支援する

グリッドシナップスは9月3日、系統用蓄電所の資産管理(AM)サービスを、9月1日付で開始したと発表した。

対象は、高圧および特別高圧の蓄電所。売買および譲渡の契約は売主と買主が直接締結し、同社は売買対価の商流に入らない。買主側の窓口として実務を担う立場となる。

案件紹介では、売主や開発事業者から提供された情報を整理し、買主の希望エリア、電圧区分、設備容量、運転開始時期、投資方針などに応じて開発権譲渡案件と完成売り案件を提示する。個別案件の取引条件などは、秘密保持契約締結後に開示する。

取得前には、技術面と運用面についての未確定事項を洗い出す。取得後は、建設、系統連系、試験を経て運転開始にいたるまでの工程を管理する。

運転開始後は、遠隔監視、警報対応、現地保守、メーカー保証と予備品の管理、オーナー向けの報告を手掛ける。特別高圧案件では、電気主任技術者の選任と調整のほか、市場運用を担うアグリゲーターとの連携にも応じる。

サービス開始時点では、全国の複数エリアで高圧および特別高圧の完成売り案件と、特別高圧の開発権譲渡案件を取り扱う。完成売り案件には稼働中の蓄電所も含む。同社によると、完成売り案件の出力と開発権譲渡案件の接続容量を合算した参考規模は約350MW、完成売り案件の電池容量は約200MWhとなる。

グリッドシナップスは2026年5月に設立され、投資家や蓄電所オーナーの立場からプロジェクト管理、O&M、AMを手掛けている。同社は、案件紹介と取得後の建設および運用を別の事業者が担うと前提条件や未解決事項の引き継ぎが不十分になり、工程の遅延や追加対応につながる場合があると説明する。代表取締役の呉林洋氏は「系統用蓄電所では、案件取得と長期運用を切り離さないことが重要」と述べている。

国内では、コレックホールディングスグローム・ホールディングス東邦レマックなど、異業種から系統用蓄電所事業への参入が相次いでいる。取得した蓄電所を長期にわたり運用するには、設備の管理から電力取引まで横断的な管理が求められるため、運用面での支援ニーズも高まっている。

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