
九電みらいエナジーは10月9日、鹿児島県で計画する出力4.9MWの地熱「霧島烏帽子岳バイナリー発電所」の起工式を執り行ったと発表した。2028年度中の運転開始を予定している。
同社は2024年6月に建設を決定し、同年10月に現地準備工事に着手した。当初は2026年度末の運転開始を予定していた。なお、九州電力は1998年に本地点で調査井を掘削している。
年間発電電力量は約32GWhを見込む。経済産業省の事業計画認定情報によると、霧島烏帽子岳バイナリー発電所は2025年度に、出力1MW以上15MW未満の新設地熱発電を対象としたFIP価格40円/kWhで認定を取得している。交付期間は15年間である。
売電先などの事業モデルは公表されていない。ただし、エネハブのPPAデータベースによると、同社は保有する複数の地熱発電所で特定の需要家とコーポレートPPAを結んでおり、本発電所の電力も同様に販売する可能性がある。
霧島烏帽子岳バイナリー発電所は、キューデングループ(旧九電グループ)にとって9ヵ所目の地熱発電所となる。鹿児島県内では、大霧発電所、山川発電所、山川バイナリー発電所に続く4ヵ所目である。また、2024年4月に同グループの地熱発電事業を九電みらいエナジーが承継して以降、初の新設案件でもある。
九電みらいエナジーはこのほか、大分県九重町で計画する9.5MW「湯坪地熱発電所」の環境影響評価手続きを進めている。2030年中の運転開始を予定している。