
(画像:Jパワー)
電源開発(以下、Jパワー)は9月17日、岐阜県白川村で出力550kWの水力「みまき発電所」の建設工事を、9月に本格的に開始したと発表した。運転開始は2028年度を予定している。
みまき発電所では、Jパワーが保有する御母衣ダムから放流している未利用の河川維持流量を活用する。既設の河川維持流量放流管に発電設備を設置する方式で、最大使用水量は毎秒0.9トンである。
河川維持流量とは、ダム下流の河川環境を維持するために放流する水量で、これまで発電には利用されていなかった。御母衣ダムは庄川にあり、堤長405m、高さ131m。ダム左岸直下の地下には、同社の215MW「御母衣発電所」がある。
経済産業省の事業計画認定情報によると、みまき発電所は2026年7月にFIP認定を取得した。認定時点のFIP価格は、200kW以上1MW未満の水力発電で29円/kWh、交付期間は20年間である。認定上の運転開始予定日は、2028年11月30日となっている。
Jパワーは国内で水力発電所61ヵ所・計8.5GW超を保有しており、このうち揚水発電所が7ヵ所・計約5GWを占める。出力の増強も進めており、静岡県浜松市の「佐久間発電所」では、リパワリングにより出力を350MWから400MWに引き上げる計画だ。
既存のダムや水力発電所の未利用水を活用した小規模な水力発電の開発は、電力各社で進んでいる。北陸電力が2025年5月に石川県の「鶴来古町発電所」を、関西電力が2026年7月に岐阜県の「小鳥川発電所」を、それぞれ運転開始している。