
のぞみエナジーは9月14日、大分県で計画する50MW/196MWh規模の「(仮称)AEJ大分県臼杵蓄電所」について、あおぞら銀行からノンリコース・プロジェクトファイナンスによる資金調達を確保したと発表した。融資額は公表されていない。
着工は近日中を予定し、2028年9月の運転開始を目指す。同蓄電所は2023年度の長期脱炭素電源オークションで落札した案件で、調整係数適用後の落札容量は37MW。20年間にわたり、容量収入を得る。
系統用蓄電所で融資契約を完了したのは、のぞみエナジーにとって今回が初めてとなる。同社は2026年度末までに、新たな50MW/196MWh規模の蓄電所でも融資契約の完了を目指す。
新たな案件の名称は公表されていない。ただし、同オークションでは調整係数適用後の落札容量37MWの案件を2件落札しており、エネハブの系統用蓄電所データベースの登録内容と合わせると、「(仮称)AEJ福岡県直方蓄電所」である可能性が高い。
のぞみエナジーは、英インフラ投資会社Actisが5億ドル規模で2023年5月に設立した再エネ事業者である。太陽光、陸上風力、系統用蓄電所を開発から建設、運営まで一貫して手掛ける。共同投資家の持分を含めたポートフォリオは2026年6月末時点で約900MWに達し、このうち521MWが稼働中である。2027年末までに1.1GWまで拡大する方針だ。
あおぞら銀行は、系統用蓄電所向けの融資を相次いで手掛けている。2026年5月には、大和エナジー・インフラが北海道で開発する38MW/160.3MWh「千歳蓄電所」にプロジェクトファイナンスを提供した。同月には、伊藤忠エネクスなどが出資する51MW/204MWh「大分日出蓄電所」にも融資している。いずれもマーチャント(完全市場取引)型として運用される見通しで、容量収入が20年間確保される本件とは収益構造が異なる。