丸紅新電力、FIP太陽光併設型蓄電池で需給調整市場へ参入、アグリゲーターとして蓄電池を運用

2026年9月8日
2025年7月に発表したファンドの案件とみられる
(画像:パワーエックス)

丸紅新電力、ブルースカイエナジー、ブルースカイアセットマネジメントニシム電子工業の4社は8月31日、みずほ証券がアレンジャーを務めるSPC(特別目的会社)が保有するFIP太陽光発電所の併設蓄電池が、需給調整市場への参入審査に合格したと発表した。審査は一般送配電事業者が実施したもので、8月から同市場で調整力の提供を始めている。

需給調整市場に参入するには、一般送配電事業者の指令システムと接続し、指令どおりに出力を変化させられるかを確認する審査を通る必要がある。この制御を受け持つのが、ニシム電子工業のEMS(エネルギーマネジメントシステム)である。

市場での運用を担うのは丸紅新電力で、アグリゲーターとして需給調整市場と卸電力市場の両方に入札する。蓄電池の開発と施工管理は、ブルースカイエナジーが担当した。太陽光発電設備と蓄電池のアセットマネジメントは、ブルースカイアセットマネジメントが引き受ける。なお、SPCの詳細は公表されていない。

今回の案件は、みずほ証券とニシム電子工業、ブルースカイソーラー、ブルースカイアセットマネジメントが2025年7月に組成を発表した、太陽光発電併設型大規模蓄電池導入ファンドに該当するとみられる。

同ファンドでは、九州の4ヵ所のFIT太陽光発電所にニシム電子工業のEMSを搭載したパワーエックスの蓄電池を導入し、FIPへ移行する計画を示していた。蓄電池にはニシム電子工業のEMSを組み合わせ、合計容量は約30MWhとしている。運転開始は2026年3月から順次予定しており、設備投資には経済産業省の補助事業を活用している。

丸紅新電力が系統用蓄電所のアグリゲーション事業に乗り出したのは2024年10月で、運用業務の受注は計161MWに達している。公表された案件でみると、太陽光発電所に併設した蓄電池の運用を受注したのは今回が初となる。

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