Jパワー、静岡県浜松市の水力・佐久間発電所で設備更新工事を開始、2035年度までに出力50MW増強

2026年7月8日
リパワリング完了後、出力は50MW増の400MWに
(画像:Jパワー)

電源開発(以下、Jパワー)は7月6日、静岡県浜松市の「佐久間発電所」で設備更新を行う「NEXUS佐久間プロジェクト」を開始したと発表した。同発電所は出力350MWで、2025年12月時点では国内3番目の規模の一般水力発電所である。

今回の更新では、水車や発電機、制御装置、主変圧器、開閉所設備などの主要設備を全面更新するほか、発電所建屋の建て替えや表面取水設備を新設する。

これにより、最大使用水量は毎秒306m3から350m3へ増加し、出力は400MW(+50MW)へ増強する。年間発電電力量は、従来の約1,400GWhから約1,455GWh(+55GWh)へ増加する見込みである。

工事は約10年間にわたり、2期に分けて実施する。第I期は2026年7月~2030年度まで、第II期は2031年度~2035年度までを予定している。発電機4台のうち各期で2台ずつ更新し、それぞれの停止期間は約48ヵ月となる。

佐久間発電所は1956年に運転を開始した。同発電所は50Hz/60Hzの両周波数で発電できることから、東日本と西日本の双方へ電力を供給できる。

Jパワーは近年、水力発電所のリパワリングを積極的に進めている。本案件は、2025年12月に完了した福島県檜枝岐村の566MW「奥只見発電所」3号機のリパワリング工事に続く取り組みである。同発電所は国内最大規模の一般水力発電所である。このほかにも、100MW未満の複数の水力発電所でも設備更新を実施している。今回の佐久間発電所での工事完了後、同社が福島県只見町に保有する400MW「田子倉発電所」と並び、国内2番目の規模の一般水力発電所となる。

Jパワーは、国内61ヵ所・計8,500MW超の水力発電所を保有しており、このうち揚水発電所は7基・計4,970MWを占める。

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