
米・再エネ開発事業者Invenergyの日本法人であるインベナジー・ウインド(以下、インベナジー)は5月21日、茨城県と福島県にまたがってで開発を進める最大出力79.8MWの「茨城塙風力発電所」のプロジェクトファイナンスとして、1月30日に大規模なシンジケートローン契約を締結したと発表した。
同ローンは、SBI新生銀行と三井住友信託銀行がアレンジャーとして組成したもの。この2行に加え、青森みちのく銀行、伊予銀行、関西みらい銀行、紀陽銀行、滋賀銀行、常陽銀行、千葉銀行、南都銀行、北洋銀行、山口銀行など計14行が参加した。なお、SBI新生銀行はエージェントも務めた。
同銀行によると、インベナジーが出資する特別目的会社(SPC)の茨城塙ウインドと融資契約を締結し、融資は3月11日に実行されたという。
茨城塙風力発電所は、茨城県北茨城市、高萩市、常陸太田市および福島県東白川郡にまたがって建設される計画。Vestas製の出力4.2MWの風力タービンを19基設置する。最大出力の合計は79.8MWだが、系統制約により連系出力は59.8MWとなる。
同事業は2015年に環境影響評価手続きを開始し、2021年に完了した。2025年に造成などの準備工事へ着手しており、2028年の運転開始を予定している。
経済産業省の事業計画認定情報によると、同事業は2016年度に29.9MWの陸上風力発電所2件としてFIT認定を取得。当時、出力20kW以上の陸上風力発電は、FIT価格22円/kWhであった。
インベナジーは、同社が日本で手掛ける初の陸上風力発電所となる北海道の「留寿都風力発電所」を2024年に運転開始。本田技研工業とバーチャルPPAを締結している。
また、インベナジーは岩手県でも、2028年度の運転開始を目指す「(仮称)稲庭風力発電事業」を建設中である。また2021年に、茨城塙風力発電所を含む3案件の開発資金として、アレンジャーの三井住友信託銀行が組成したシンジケート団と、1.5億米ドルのグリーン・リボルビングクレジットファシリティを締結している。グリーン・リボルビングクレジットファシリティとは、環境改善効果のある事業に資金使途を限定した融資枠契約である。