
レノバ、NCS アールイーキャピタル、SMFLみらいパートナーズは3月31日、3社が共同出資するSPC(特別目的会社)アールワン蓄電所を通じて、静岡県に出力90MW/270MWhの「菊川西村蓄電所」を建設すると発表した。運転開始は2028年度を予定している。
また同日、アールワン蓄電所が、SBI新生銀行と約60億円のプロジェクトファイナンスによる融資契約を締結したことも明らかにした。フルマーチャント(完全市場取引)型蓄電事業では国内最大級の融資額となる。設備投資額を4,500万円/MWhと想定すると、総事業費は約121.5億円となり、本融資は建設費の約50%に相当する水準だ。
SPCの出資比率は、レノバが40%、NCS アールイーキャピタルおよびSMFLみらいパートナーズがそれぞれ30%となる。案件を牽引するレノバは、運転開始後に合計40%の持分を2社から取得する権利を有しており、行使した場合の出資比率は80%となる見込み。
今回の投資決定により、レノバの系統用蓄電所事業のポートフォリオは計352MWに拡大した。同社は2030年までに累計900MWを目標としている。エネハブのデータベースによると、レノバは2027~2028年度に運転開始予定の特別高圧蓄電所4件に出資している。稼働中の案件では、出光興産が主導する「姫路蓄電所」に参画中。また、今月稼働予定の案件では、レノバが単独で保有する島根県の「安来蓄電所」がある。