
(画像:住友電気工業)
兵庫県を拠点に総合建設業を手掛ける美樹工業は5月19日、系統用蓄電所市場への参入を発表した。初号案件として、兵庫県太子町で2MW/8MWhの「阿曽蓄電所」を開発し、2027年12月の運転開始を予定している。
同蓄電所には、住友電気工業製のレドックスフロー電池を採用し、電解液にはLEシステム製を採用する。施工は住友電気工業と北村工業が担う。運転開始後はエナリスがアグリゲーターを務め、卸電力市場や需給調整市場、容量市場で運用を行う予定だ。
また同蓄電所は、経済産業省の2025年度「再生可能エネルギー導入拡大・系統用蓄電池等電力貯蔵システム導入支援事業費補助金」に採択され、約2.53億円の補助金交付が決定している。機器をリース提供する三井住友ファイナンス&リースと美樹工業が共同で申請を行った。
美樹工業が2026年3月に公表した中期経営計画によると、自社保有の系統用蓄電所事業の売上高は2027年度に4,000万円、2028年度に1.5億円を見込んでいる。
また、2025年度に参入した蓄電池のEPC(設計・調達・建設)請負事業では、2026年度に5,000万円、2027年度に14.6億円、2028年度に18.5億円まで売上高を拡大する計画を掲げている。また、同社はこれまでに、RS Technologiesが開発を進める系統用蓄電所の施工案件にも参画している。
加えて、2027年度以降は既存のFIT太陽光発電所に蓄電池を併設し、FIPへ移行する方針も示している。経済産業省の事業計画認定情報によると、同社は茨城県、兵庫県、徳島県で計6ヵ所・合計約10MWacのFIT案件を保有している。