
(画像:中部電力)
中部電力と共同事業者5社は8月3日、鳥取県のバイオマス発電所で出力28.1MW「グリーンパワーさかいみなと」の運転を開始したと発表した。
同発電所の年間発電量は約200GWhを見込む。燃料には、木質チップと木質ペレットを使用する。なお、木質チップは中国地方の未利用間伐材や一般木材、建設廃棄物などを原料とする。
発電所の建設は2024年2月に着工した。着工と運転開始はいずれも、当初公表された計画から約3ヵ月遅れとなった。
経済産業省の事業計画認定情報によると、同発電所は2016年度にFIT認定を取得した。当時、一般木質バイオマスは規模を問わず、FIT価格24円/kWhの買取価格が20年間適用された。一方、2MW以上の間伐材等は32円/kWh、建設廃棄物は13円/kWhなど、燃料区分ごとに異なる買取価格が設定されていた。
同発電所は、SPC(特別目的会社)の境港昭和町バイオマス発電合同会社が保有する。出資比率は、中部電力が44.9%、New Circle Energyが25%、稲畑産業が20%、中部プラントサービスが5.1%、NX境港海陸と三光がそれぞれ2.5%。New Circle Energyは、丸の内インフラストラクチャーが運用するファンドとシンエネルギー開発の合弁会社である。
同案件は2023年初頭に、SBI新生銀行をアレンジャー、鳥取銀行をコ・アレンジャーとして、総額120億円のプロジェクトファイナンスによる融資を受けた。
中部電力は、このほかにも複数のバイオマス発電事業に出資している。例えば、2026年5月に運転を開始した1.9MW「矢巾バイオマス発電所」などがある。また、岐阜県の7.5MW「ごうどバイオマス発電所」および7.1MW「美濃加茂バイオマス発電所」、広島県の52.7MW「福山バイオマス発電所」ではFITからFIPへ移行し、電力小売子会社の中部電力ミライズが複数の需要家とのバーチャルPPAを通じて環境価値を供給している。