
(画像:ニチレイ)
ニチレイと東北電力は8月18日、出力1.9MW陸上風力発電所を活用したオフサイトPPAを、8月1日より開始したと発表した。対象は、ニチレイグループが東北エリアで運営する製造工場や冷凍冷蔵倉庫など計14拠点である。
同発電所は、HSEの完全子会社くろしお風力発電が保有する。小売電気事業者として東北電力がその電力を調達し、ニチレイグループの14拠点へ供給する。受電量は年間約4.1GWhを見込む。供給先の内訳は、ニチレイフーズグループが3拠点、ニチレイロジグループが11拠点。
ニチレイグループにとって、風力発電を活用したオフサイトPPAは初となる。
今回の取り組みは、夜間の再エネ利用の拡大が狙いである。ニチレイによると、同グループには、冷却設備や工場など24時間稼働する拠点があることから、夜間も発電する風力を活用することで、再エネ比率の向上を図る。
経済産業省の事業計画認定情報によると、くろしお風力発電は東北エリアに約1.9MWの陸上風力発電所を4ヵ所保有している。2026年7月末時点で、青森県横浜町の2ヵ所はFIT、岩手県軽米町と秋田県由利本荘市の各1ヵ所は、FIPのもとで稼働している。今回のPPAに活用されている発電所は公表されていない。
くろしお風力発電の親会社であるHSEは、三菱HCキャピタルが85.1%、日立パワーソリューションズが14.9%を出資する合弁会社である。新設案件の開発も続けており、2026年3月には、千葉県で計画する最大25.5MW「(仮称)銚子西風力発電事業」の環境影響評価方法書を関係行政機関に提出した。同月には、稼働中のFIP陸上風力3ヵ所・計約13MWを対象に、東洋鋼鈑とバーチャルPPAを締結している。
ニチレイはこれまでにも、太陽光と地熱を活用したオフサイトPPAを開始している。2024年には、グリーンエナジー宮城と低圧太陽光発電所を対象に年間発電量4.5GWhのPPAを開始した。また、2026年4月には、九電みらいエナジーと地熱発電所4ヵ所を対象とする年間16GWhのPPAを開始している。