
不動産事業を手掛けるfantasistaは10月16日、子会社のNC MAX WORLDを完全子会社を通じ、滋賀県で約1.9MW/7.5MWh「fantasista nagahama PSS(長浜蓄電所)」を着工したと発表した。
事業主体は、連結子会社NC MAX WORLDの完全子会社であるfantasista battery 3。2027年3月に完工し、同年4月に運転を開始する予定だ。
基本設計および建設はスズカ電工が担当する。蓄電池システムはパワーエックス、PCS(パワーコンディショナー)は富士電機、EMS(エネルギーマネジメントシステム)はニシム電子工業がそれぞれ供給する。運転開始後のアグリゲーションは、関西電力の完全子会社であるE-Flowが担う。
総投資額は公表していないが、直前連結会計年度末の連結純資産の30%未満となる見込みだ。資金は、fantasistaが2025年10月30日付で公表した第9回新株予約権の第三者割当による調達資金から2億円を充当する。残額はNC MAX WORLDの自己資金と銀行借入で賄う予定である。
長浜蓄電所は、fantasistaグループにとって2件目の系統用蓄電所となる。初号案件である群馬県の約8.1MWh「fantasista gunma PSS(群馬太田蓄電所)」は、SPCのfantasista battery 1が2025年8月に運転を開始した。エネハブの系統用蓄電所データベースによると、群馬太田蓄電所もE-Flowがアグリゲーションを手掛けており、同年12月から需給調整市場に参入している。
fantasistaは2025年6月末時点で、群馬太田蓄電所のほかに12ヵ所・計97.6MWh相当の用地を取得していた。さらに同年9月末までに、17ヵ所・計138.3MWh相当の土地を追加取得する予定としていた。
同社グループは系統用蓄電所事業を成長事業の一つに位置づけ、将来的には特別高圧案件の開発にも取り組むとしている。また、蓄電池事業で培う知見を活用し、AIデータセンター事業への展開も視野に入れている。2026年9月には、宮城県仙台市で総受電容量200MW規模の開発に向け、米・オルタナティブ資産運用会社と基本合意を締結した。