
(画像:テス・エンジニアリング)
再エネ関連事業などを手掛けるアストマックスグループが運営するファンドが出資するSPCのくまもとんソーラープロジェクトは、熊本県菊池市において出力8.1MWdc/7.1MWacの「くまもとんソーラー発電所」をFIP制度に移行する。また、約1.9MW/12.9 MWhの蓄電池を併設する。これは、蓄電池の設置工事を受注したテス・ホールディングスが6月10日に発表したものである。
着工は2026年7月、FIPによる運転開始は翌年6月を予定している。運転開始後のメンテナンスは、テス・ホールディングスの完全子会社テス・エンジニアリングが担当し、アグリゲーションはアストマックスが自社で担う。蓄電システムは、215kWhのHuawei製を60基導入する計画だ。
また、既に同発電所向けに組成されている高知銀行による、プロジェクトファイナンスの枠組みを活用する。同金融機関より、追加融資を受ける予定である。
くまもとんソーラー発電所は、「農林漁業の健全な発展と調和のとれた再生可能エネルギー電気の発電の促進に関する法律」(農山漁村再生可能エネルギー法)の適用を受けて、敷地面積約10haの農地を太陽光発電所に転用した第1号案件で、2016年に運転を開始している。経済産業省の事業計画認定情報によると、2012年度に10kW以上の太陽光発電を対象としたFIT価格40円/kWhで認定を取得した。
同発電所は、アストマックスが保有する稼働中の太陽光7ヵ所・計13.1MWdcのうちの1つである。アストマックスはこのほか、太陽光発電用地の賃貸やO&M(運用・保守)事業も行っている。
FIT制度初期に認定を受けた太陽光発電所は、出力制御による売電機会の損失を軽減し、より価格水準の高い時間帯での電力取引にシフトするため、FIPへの移行と蓄電池併設の動きが広がっている。こうした取り組みは、太陽光発電の出力制御が最も多い九州エリアを中心に進められている。