
ほくほくフィナンシャルグループ(以下、ほくほくFG)とSustechは9月8日、バーチャルPPAを締結したと発表した。鉄鋼商社の丸杉がSustechと結ぶオンサイトPPAで生じる余剰電力を、ほくほくFGの環境価値の調達に活用する。
Sustechは丸杉の拠点に屋根設置太陽光を設置し、発電した電力を自家消費向けに供給する。複数の発電設備の合計で、年間の供給量は375MWhを見込む。供給期間は20年間で、一部の案件は20年を超える。
自家消費量を超えて発電した余剰電力は、Sustechがアグリゲーターとして卸電力市場で販売する。ほくほくFGは、この余剰電力に紐づく年間1.1GWh分の環境価値を、20年間にわたり調達する。
Sustechによると、一般的なオンサイトPPAでは需要家拠点の自家消費量を踏まえて設備容量を設計するため、屋根に発電の余地があっても導入量が制約される場合がある。今回のスキームでは、余剰電力を市場で販売し、その環境価値をバーチャルPPAで長期的に引き取ることで、拠点の電力消費量に左右されずに設備規模を決められる。
ほくほくFGとSustechのバーチャルPPAは3件目となる。2025年3月に傘下の北陸銀行、2026年5月に北海道銀行に環境価値を割り当てる契約を締結している。
エネハブのPPAデータベースによると、Sustechはこのほかにも複数のPPAを公表している。亀田製菓向けには屋根設置太陽光、ロッテ不動産向けにはソーラーカーポートを活用したオンサイトPPAを手掛ける。また、JR九州とは年間約3GWhのバーチャルPPAを締結している。