
(画像:いちご)
不動産事業を中心に展開するいちごは6月1日、千葉県御宿町の1.9MW/8.9MWh「いちご御宿岩和田ECO蓄電所」の運転を同日開始したと発表した。同社にとって初となる系統用蓄電所案件である。
同蓄電所の敷地面積は325m2で、Huawei製の蓄電池を採用した。
2026年2月期の決算説明資料によると、本案件を含め、系統用蓄電所を5ヵ所・177.6MWhの開発を計画している。総事業費は合計108億円を見込んでおり、蓄電容量ベースでは1MWh当たり約6,080万円に相当する。
いちごは、系統用蓄電所事業へ参入する以前から、遊休地などを活用した再エネ事業を展開してきた。2026年2月末時点で、稼働中の発電所は北陸エリアを除く全国9エリアに分布している。グループ全体では、太陽光63ヵ所・180.8MW、風力1ヵ所・7.3MWを保有し、合計出力は188.1MWに達する。このうち太陽光発電所15ヵ所は、2016年に上場したいちごグリーンインフラ投資法人が保有している。
2026年2月期の連結売上高に占める再エネ事業の売上高は6.6%である。同社は今後、再エネ電源の多様化や系統用蓄電所の開発を進め、事業拡大を目指す。2027年2月期以降には、地域一体型のバイオマス発電所を4ヵ所・合計出力3.2MWの開発も予定している。
いちごは、2000年に不動産ファンドの運営などを中核事業として設立された。その後、2010年から総合不動産サービスとクリーンエネルギーを事業のは白とする方針へ転換。2012年にはクリーンエネルギー事業を推進する完全子会社のいちごECOエナジーを設立。以後、グリーンボンドやグリーンローンを活用して150億円超の資金を調達し、現在の再エネ発電所ポートフォリオを構築した。